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必殺かたり人“つまりテスト? そして合格!?”
 
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前回よりのつづき。

オレがまだ10代終わり頃の話。
京都のスタントマン、宍戸大全師匠との初面談の日、
オレはワケのわからないまま『水戸黄門』のロケに
どこかの山の中まで連れて行かれ、
ワケのわからないままあの“風車の弥七”の衣装を
着せられ、カメラの前に引っぱり出された。

そこで初めて説明を受けた。

「ヨーイスタート、カチン!であのミニトランポリン
 で飛んで宙返りして下のマットに落ちればいいんだ。
 ンなの簡単だから」

…と師匠、福島訛りで平然と言う。けど、

えっ? オレがやるの? いきなり弥七の吹き替えを?
でもオレ、トランポリンなんてやったことないし、
ましてや宙返りなんて…。

「だぁ〜いじょ〜ぶだっつぅーの、小ちゃいヤツ
 だから」

だから訛ってそんなこと言われても…。

「ンじゃわかった。飛ぶだけでいい。ジャンプする
 だけだ」

しかし…。
でも現場の雰囲気としてはもうやるしかないみたい。
2〜3度練習した。
ミニトラとは言え、初めての体験だった。
でも意外と飛べた。コツだけはとりあえずすぐに
つかめたから。

そして少年は初めて本番で飛んだ。

もちろん満点にはほど遠いにしろ、一応監督のOK
が出た。

何なんだこれは?! 面談に来ただけなのに、いきなり
現場に引っぱり出され、しかもあの“風車の弥七”の
吹き替えでデビュー?!

まァ、あとで思えば“デビュー”なんてそれほど
ごリッパなもんじゃなく、
今も昔も京都で作られる時代劇のクレジットタイトル
には、“特技 宍戸大全”あるいは“宍戸グループ”
としか名前は表記されない。

その吹き替えスタントを師匠がやろうが弟子が
やろうが、常にそういうことになっている。
だから弥七の吹き替えも、以前はほとんど師匠が
一人でやっていたみたいだが、
「宍戸グループ」が出来て以来、その時からのオレ
も含めて何人かの人がやっていたわけなのだ。

とりあえずめでたくオレはその日以来、
「宍戸グループ」のメンバーに入れていただいた
わけです、ワケわからんうちに。(笑)

ちなみにオレが初めてミニトラでジャンプした
あのカット…、

かつての『水戸黄門』だと、誰かが危機一髪!
って時に赤い風車がピュッと飛来し、悪者の腕に
ブスッと刺さり、直後、
弥七がクルクルクルッと回りながら飛んで来て、
間一髪のところを助ける…って場面あるでしょ?

ホントはそのクルクルクルって回転する画が
欲しかったんだけど、
なんせ初めてのオレにはそれはムリ。

あ、実際は1回だけ宙返りしたのを撮ってつなぎ
合わせて何回も回っているように見せるんだけど、
その時のオレのヤツは、
着地するマットの横、下から空抜き(空をバックに)
でジャンプしているところを撮影し、
同じようにそれをつないで風音などの擬音を加えて
OAではそれなりに見事にキマってました。

もちろんそれはオレのアクションがよかったんじゃ
なく、技術がすばらしかったわけです。

…とまァ、そんな感じでオレのスタントマン生活は
始まりました。…とさ。

   おわり
 
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